賃貸には「原状回復義務」があるので、基本的にDIYは反対派。
…だったのですが、ふと、

床だけはむしろ保護材代わりに上から貼り、好みのスタイルに変えるのもアリかな…?
と思ったことがありまして。
以降、住み替える際は入居後すぐのタイミングでフロアシートを貼るようにしています。
今回は、そんな賃貸の床をDIYで貼り替えたときの実際の様子を写真付きでご紹介してみます。
使った床材はこちら↓


これ、サクッと手軽に安く貼り替えられたので結構よかったです。のちほど詳しく紹介しますね。



費用は、5畳半ワンルーム全体を貼り替えて「約2万円」でした。
※購入時(2023年時点)
それでは、見ていきましょー。
※始めのほうは床材を選んだ経緯なんかを説明してます。貼ってる様子だけ見たいよーという方はこちらまでジャンプしてください。


「賃貸に住む人」
不動産ライター。元ハウスメーカー社員。
転勤・転職などで合計8回の引越しを経験し、現在は5件目の賃貸物件で一人暮らし。
「マイホームより一生賃貸」派。
賃貸DIY用の床材、安いのはシート?タイル?



さっきの賃貸DIY用床材ってどうやって探してきたの?
って話を先にしておくと、まずAmazonや楽天で「賃貸DIY 床材」で検索すれば、
- シートタイプ
(フロアシート、クッションフロアなどと表記されているもの) - タイルタイプ
(フロアタイル、フローリングタイルなどと表記されているもの)
の主に2種類が見つかると思います。
「どっちがいいの?」というと、正直好みの問題かと。それぞれ特徴としては、
シートタイプ | タイルタイプ |
---|---|
比較的軽い 加工しやすい 質感が安っぽいかも 基本固定が必要 | 比較的重い 加工がちょっと大変 本格的に見える 「固定不要」が多い |
といったところでしょうか。
価格は商品によってピンキリですが、気持ち「シートタイプのほうが安いかな?」といった印象です。



その分、仕上がりの質感が「いかにもシート(紙)」って感じで、やや安っぽく感じるかもしれません。
賃貸DIY用の安い床材を選ぶポイント
さて、シートにしてもタイルにしても、賃貸DIY用の床材を選ぶなら少なくとも次の3つに気をつける必要があります。
安いものほど注意が必要なので、確認しておきましょう。
1.賃貸を傷つけない床材を選ぶ
賃貸DIYでは、まず「原状回復できる」床材を選ぶことが大事です。
設置するときに傷つけるのは稀なので、要は「キレイに剥がせるかどうか」に気をつけて選ばなきゃいけないと。
具体的には、商品を探すときに
- 「賃貸DIY用」「賃貸対応」「賃貸OK」
- 「接着剤不要」「置くだけ」「貼るだけ」
といった文言があるかをチェックです。
なお、「置くだけ」タイプでも、ズレ防止用の吸着マットの粘着力がめちゃ強かったりすることも…口コミ・評価も忘れず見ておきましょう。



安いものでよくあるのは「元の床のワックスが剥がれた」とか。
ちなみに「賃貸DIY用の壁紙」はかなり危ないものが多い印象です…
参考
国土交通省|原状回復をめぐるトラブルとガイドラインについて
全国賃貸不動産管理業協会|原状回復基礎知識
2.カビに強い床材を選ぶ
次に怖いのは、賃貸の「既存の床材」と「DIYで上から貼った床材」の間にカビが生えること。
なので、DIY用の床材を選ぶ際には少なくとも
- 「抗菌防カビ」
- 「防水」
といった文言があるかをチェックしましょう。
ただし、部屋の湿度が高かったり、スキマに水分が入り込んだまま放置したりするとほぼ無意味。結局は設置後の暮らし方が大事になります。



床材の機能性を信じすぎるのはNGってことです。
よくある100均のジョイントマットなんかは安いですが、こぼした水やゴミがスキマに入り込み放題…こまめな掃除と換気が不可欠になるかと。
退去時に処分しやすい床材を選ぶ
そして、忘れやすいのがDIY用床材の処分方法。
退去時に賃貸の床を傷つけずに無事に剥がせたとして、その資材をどうするのかってところまで考えておいたほうがいいです。



特に、タイルタイプの場合、意外と重量があって扱いづらいんですよね。
新居で再利用するとしたら荷物になるし、「安いから廃棄しよう」と思っても燃えるゴミに出せない、なんてことも…
なので、買う前に
- 商品の重量(1枚あたりと総重量の目安)
- 商品の材質
- 自治体のゴミの分類基準
を要チェックです。
安くて手軽に貼れる賃貸DIY用フロアシートはコレだ
さて、こういった点を満たす床材として今回選んだのが、冒頭でも紹介したこちら↓


あと、固定用の両面テープ(賃貸DIY向け)。




シートタイプにしたのは、私の性格上、タイルタイプだと



スキマに水分やゴミが入ったかも?また掃除しなきゃ…
とハラハラしながら暮らしそうだと思ったのがひとつ。それから、
- ひとりで扱いやすい
- 安い
(クオリティにそんなこだわらない) - 処分しやすい
(細かく切って燃えるゴミに出せる)
という点を重視したからです。
- 適度な薄さ(1.8mm)
→普通のハサミで簡単に切れる - スリム幅(910mm)で届く
→ちょうど廊下幅くらいなので加工作業が少なくて済む、作業中小回りがきく
さて、肝心の価格ですが、「5畳半ワンルーム賃貸の床をすべて貼れる分量」で以下の金額でした。
フロアシート本体91cm×15m分:16,500円
貼り付け用両面テープ×3本:5,040円
送料:0円
【合計:21,540円】
6〜8畳程度の部屋なら、3〜4万円ってところでしょうか。



部屋の形状にもよると思うので、購入時には商品の説明欄にある積算方法をしっかり読んで必要な量を注文してください。
ちなみに、壁紙屋本舗さんはホント手頃な価格の壁紙・床材が豊富で注文方法もわかりやすいので、よくお世話になってます↓
壁紙屋本舗・カベガミヤホンポ実際に賃貸DIY用フロアシートで床を変えてみた
ここからは、実際にこのフロアシートを貼ったときの様子を写真で見ていきましょー。
こちらがDIY前の床。


しばらくフタすることになるので、まずは掃除してよく乾燥させます。



あと、退去時にもめないためにも、このタイミングで忘れず写真撮影を。
次に、シートの割り付けを考えながら仮置き。


決まったら先に両面テープを貼り、端からシワができないよう伸ばしつつ固定します。


その後、部屋の形状に合わせて加工(要はハサミで切る)。


この加工作業が一番大変なところなので、こういった専用のカッターを用意してもいいかもしれません↓


あと、柄がはっきりしていると、シートとシートの継ぎ目の配置にめちゃ気をつかいます…
好みがあると思いますが、貼りやすさだけでいうと今回使ったようなモルタル柄や無地のものがおすすめです。



たいていの床材はサンプルを取り寄せできるので、色味なども含めて確認してから本注文するのがいいかと。
さて、こうして完成したのが…
…
…
…
こちら↓


どうでしょう…私はかなり手先が不器用なのですが、継ぎ目もそんなに目立たず貼れた…ような。
約1年経過…安いシートだったけど賃貸の床は無事か…?
時は経って約1年後。確認に確認を重ねて貼り、換気も徹底していましたがやっぱり不安なものは不安。
端のほうをちょっとめくって確認してみました。
結果。
…
賃貸の元の床、めちゃキレイでした。今後も油断せず定期的にチェックしていきます。



なお、元の床材の種類によっては両面テープと相性が悪いこともあり得るので、いきなり全面貼らずに目立たない場所でテストしたほうがいいかと。
あとは、両面テープの粘着感とか、シートを貼った感覚とか、実物を触りながら「あ、なんかヤバいな」と思ったら迷わず中止してくださいね。あくまで自己責任でお願いします…
まとめ
今回は、賃貸の床をフロアシートでDIY(ほぼ重ねただけ…)した様子をご紹介しました。
総額で「約2万円」と、結構安く仕上げられたのではないでしょうか。
【使ったもの・おすすめなもの(カッター)】↓






ただ、かなり慎重に作業する必要があり、日頃から換気や掃除も徹底しなければいけません。
ストレスたまりそう…もっとおしゃれに思い切って変えたい…という方は、初めから「DIY可」の物件を探すのもアリかと思います。
本記事が少しでも役に立てば幸いです。
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