初めての引越しはワケも分からず手探りで進めて苦労しましたが、8度も経験するとさすがに慣れるもの。
コツがつかめてきて、最近では総額費用17万円と最安記録も更新しました。
せっかくなので、自分でも「スムーズだったなー」と思った引越しのリアルな流れを覚え書きとして残しておきます。
これから賃貸一人暮らしを始める方や急に転勤が決まった方などは、よかったら参考にしてみてください。

「賃貸に住む人」
・30代一人暮らし
・不動産ライター
・元ハウスメーカー社員
・二級建築士・FP2級
…です。
就職・転勤などでこれまで5つの賃貸物件を住み替え。現在は会社を辞め、不動産ライターとして生計を立てつつワンルーム賃貸で小さく暮らす日々。
「マイホームより賃貸」派。INFJ。
賃貸一人暮らし|引越しの流れ


賃貸一人暮らしの引越しは、だいたい以下の流れで進んでいきます。
順番に詳しく見ていきましょう。
1.物件探し


賃貸の引越しといえばまず物件探し。いきなり不動産屋に相談するのではなく、先に自分でいくつか候補をピックアップしておきます。
とりあえず使うのは次の3大ポータルサイト。
ほかにも物件探しのサイトはたくさんありますが、特殊なケースでない限りこの3つでだいたい見つかるかと。
その他、物件探しサイト・アプリはこちらでまとめているので参考にしてみてください↓
2.物件の内見


3〜5件くらいピックアップできたら、次は内見に進みます。内見の日時は午後からがおすすめ。理由は3つあります。
- 午前中に営業マン抜きで物件周辺を散策できる
- 最も日当たりのよい時間に見学できる
- 「このあとも内見の予約が入っているので今決めないと〜」の定番営業トークを避けやすい
特に、最も日当たりがよい時間帯なのに薄暗い・寒い物件は、やめたほうがいいです。日当たりだけはどうしても変えられないので。
あと、内見時に忘れやすいのは以下3点。
- 窓の大きさの確認(カーテン準備のため)
- 洗濯機置き場のサイズの確認
- 冷蔵庫置き場のサイズの確認
肌感ですが、入居初日にカーテンの準備が間に合わずに困る方、多いです。
3.物件の契約手続き


入居したい物件が決まったら、賃貸契約の手続きに進みます。
私は申し込むかどうか分からなくても、内見当日に以下の持ち物を持っていくようにしています。
- 身分証
- 印鑑
- 源泉徴収票(会社員の場合)もしくは住民税決定通知書などの収入がわかるもの
- 現金(手付金用。家賃1〜2ヵ月分程度)
- クレジットカード
- 通帳もしくは銀行口座情報がわかるもの
上記は、主に入居審査と初期費用の支払い、契約書へのサインに必要なものです。
最近は家賃引き落としや火災保険の契約もその場でスマホから登録するので、支払い用のクレジットカードや口座情報を用意しておくと安心ですね。
それから、基本的には入居日もその場で決めるので、あらかじめスケジュールも確認しておくことをおすすめします。
「物件を押さえるため」と仮の日程で手続きを進める不動産屋も多いですが、あとで変えられないなどトラブルになりやすいので。



特に、賃貸から賃貸へ引っ越す場合は退去予定日を要チェックです。
4.引越しの手配


無事に賃貸物件を契約できたら、引越しを手配します。
不動産屋が提携の引越し業者をすすめてくることも多いですが、基本的には自分で探したほうが安く済むかと。
一般的な荷物の量であれば、「引越し業者一括見積もりサービス」を使うのがおすすめです。
簡単な情報入力で引越し費用の相場を確認できます(引越し先番地不明でもOK)。
「ネット予約サービス」のほうを使えば個人情報入力不要なので、突然大量の営業電話・メールが来ることがありません。


その他
荷物の量・引越し先住所不明でも見積もり依頼可能なサイト↓



私も「引越し侍」を使い、キャッシュバック付きで引っ越したことがあります。
荷物が少ない方は、以下の格安引越しサービスも検討してみてください。
5.引越し前の役所等手続き


「物件が決まる=新住所がわかる」ので、引越しの手配が落ち着いたら役所関係の手続きを進めていきます。
引っ越す前に済ませておくべきことは、次の3つ。
- 転出届を出す
- 電気・ガス・水道の切り替え
- 郵便物の転送手続き
実際は賃貸の契約時に不動産屋から必要な手続きを案内してもらえるので、それほど心配しなくて大丈夫かと。
また、以前は転出届などは役所に提出しに行く必要がありましたが、今はマイナンバーカードがあればオンラインで済ませられます。



会社員の方も平日有給を取らなくていいわけですね。
ライフライン関係の切り替えもすべてオンラインでできるので、時間のあるときに進めていきます。
私は引っ越しを機に、「エネチェンジ」を使って安い電力・ガス会社に乗り換えることが多いです。
なお、ガスの切り替えだけは立ち会いが必要なので、できるだけ早く手配したほうがいいと思います。開栓が遅れるとお風呂に入れない、なんてことも。
6.引越しの荷造り


引越しの手配や手続きを済ませたら、いよいよ荷造りを進めていきます。
この機会に断捨離したい、という方は、「朝起きてから夜寝るまでの間に手に取って使ったものをダンボールに入れていく」という方法がおすすめ。
引越しまでの数日間は、不便ですがそのダンボールから道具などを取り出しては戻す、の繰り返しで生活していきます。
すると、ダンボールに入っていないものは「日常生活に使わないもの=不用品」である可能性が高いわけで。



「手に取っていないけど絶対に捨てられないもの」は迷わず選べるでしょうから、仕分けはかなりラクになると思います。
あとは、引越し2〜3日前までに以下2点を忘れずに。
- 冷蔵庫の電源を抜いておく
- 洗濯機のホースの水抜きをしておく
特に、冷蔵庫の電源は早めに抜いておきましょう。引越し当日の朝に溶けた氷のあとを掃除することになるとバタバタしてしまいます(経験談)。
7.引越し本番


さて、迎えた引越し当日。運んでもらいやすいように荷物をまとめたあと、私は以下4つのタイミングで「荷物と部屋の写真」を残すようにしています。
- 退去する部屋の荷物搬出前
- 退去する部屋の荷物搬出直後
- 入居する部屋の荷物搬入前
- 入居する部屋の荷物搬入直後
理由は、「引越し業者が荷物や部屋に傷をつけるリスク」と「賃貸退去時の原状回復トラブルのリスク」に備えるためです。



「誰が傷をつけたか」でモメるのは本当に疲れるので。
それから、大抵のものはあとから調達できますが、最低限次の2つだけは準備しておいたほうがいいと思います。
重い家電をあとから動かすのは大変なのと、荷物搬入時に傷をつけかねないからです。
8.引越し後の役所等手続き


引越し後、落ち着いたところで役所等の手続きに取りかかります。
引越し前とは異なり、引越し後の手続きは以下のとおり法律で期限が定められているので注意したいところです。
- 転入届の提出(14日以内)
- マイナンバーカードの住所変更届(14日以内)
- 運転免許証の住所変更届(明確な期限はないが「すみやかに」)
転出届はオンラインで手続きできますが、転入届は今のところ役所に行く必要があります。



会社員の方は平日時間を取れるよう調整しなければいけませんね。
運転免許証の住所変更には住民票が必要になるので、
役所で転入届提出→そのまま住民票の発行→警察署へ行って運転免許証の住所変更
の流れで1日で済ませるとスムーズかと。
上記のほか、銀行口座やクレジットカードなどの住所変更手続きも随時進めていきます。
参考:
住民基本台帳法|第22条(届出)
マイナポータル|引越し手続について
9.部屋づくり


賃貸に入居したら、住みやすいように新居を整えていくことになります。
入居直後に済ませておきたいのは、以下5点です。
- 防虫キャップを設置する
- 浴室に防カビくん煙剤を使う
- 排水溝カバーを取り替える(100均でOK)
- 節水シャワーヘッドへ交換する
- クッションフロア・タイルを貼る
虫・カビ対策はトラブルが起こる前に防ぐことが大切。それから、デフォルトの排水溝カバーは掃除しにくいものが多いので、100均などのアイテムに取り替えるのがおすすめです。
おしゃれな部屋にDIYしたい方は、床を傷や汚れを守るためにも、家具・家電が増える前にクッションフロアやタイルを貼っておくといいかと。
10.新生活スタート


これで、引越しの一連の流れは終わりです。新しい部屋で、新生活を始めます。
賃貸一人暮らしを楽しむなら、周辺を散策したりgoogleマップを調べたりしながら以下の情報を集めるのもおすすめです。
- スーパー(業務スーパーがあるとうれしい)
- 地域のパン屋やカフェ、スイーツ店
- 病院(内科・耳鼻科・眼科・皮膚科)
最近の飲食店やカフェはInstagramで新メニューを配信していたりするので、チェックするのが趣味になりつつあります。
まとめ
以上、賃貸一人暮らしの引越しの流れをざっとまとめてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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